DOSKEYの活用

知ってる人は知っているDOSKEYコマンドについて解説します。

UNIXはコマンドラインが売りですが、そのコマンドラインをさらに魅力的に仕上げているものはやはり優秀なシェルの存在でしょう。

最近流行のシェル、例えばbash、tcsh、zshなどのシェルは全て高度なコマンドライン編集機能、ヒストリ機能を兼ね備えています。(実際には、これらの機能はもはや前提であって、それぞれのシェルは非常に高度なシェルスクリプト − DOSで言うバッチファイル − を売りにしているわけですが)

コマンドライン編集とは次のようなものです。例えば、cvs checkout -d temp thellというコマンドを打とうと思って、誤ってcvs checkot -d temp thellと打ってしまったとします。このとき、コマンドライン編集機能があれば、誤った箇所まで「←」キーで戻り、エディタで編集する感覚で修正することが可能です。

Windowsでコマンドラインを使おうと思う場合、コマンドライン編集機能、ヒストリ機能の欠如が問題となります。WindowsNTのコマンドライン(cmd.exe)にはこれらの機能が装備されていますが、Windows9x系ではどうするのでしょうか。cygnusのcygwin32に含まれるbashを使うという手もありますが、このbashは日本語ファイル名に対応していないため、日本語を使おうとすると問題が生じます。また、Command Line for Windowsのようなシェアウェアもあります。

DOSKEY

そこまでする必要はないという場合、DOSの標準外部コマンドであるDOSKEYが便利です。DOSKEYは、コマンドライン編集とヒストリの機能を提供します。

DOSKEY /INSERT

とすると、DOSKEYが常駐し、コマンドライン編集とヒストリが使用可能になります。/INSERTとしたのは、デフォルトでは上書きモードになってしまうからです。

いかなる時もDOSKEYを使いたいのであれば、autoexec.batに書き込んでおくのが便利です。これで、DOSプロンプトを開くといつでもDOSKEYが使えます。

追加情報

より詳細なリファレンスサイトを発見しました。
FPCU DOS/Vコマンドリファレンス

なんと、

DOSKEY ls=dir /w

のようにして、マクロが定義できるらしいです。aliasに似たことができるようになるわけです。


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